パッキンが劣化すると防水性が落ちる
防水機能を持つ機械式腕時計は決して珍しくありません。クォーツ時計の場合、利用者が自分で電池を交換してしまうと機密性が大きく下がってしまい、防水機能がなくなってしまうことがありますが、機械式時計は電池交換がないので、その分、防水機能が保たれやすいといえるでしょう。ただ、防水機能はなにもしなければ半永久的に維持されるとは限りません。というのは、防水機能の要であるパッキンと呼ばれるパーツが劣化するからです。一般的にパッキンの材質はゴムですが、ゴムが劣化するとかたくなってしまい、それが原因となって徐々に防水性が落ちていきます。すると雨などを受けて水分が中に入り、余計に劣化するという悪循環に陥るのです。
機械式腕時計をはめて温泉に入るのは厳禁
パッキンは時計のどの部分に使われているのかというと、表面のカバー、裏蓋、そしてりゅうずの部分です。機械式時計を外ではめることは絶対にないというのであれば、仮にパッキンが劣化しても水が入ってくることはなく、蓋が腐食してしまうといったことはないかもしれませんが、そうでなければ定期的にオーバーホールに出してパッキンをチェックしてもらった方がいいでしょう。パッキンはほこりの侵入も防ぐので大事なものです。たまに、防水機能を確認する意味であえて腕時計をはめ、温泉に入る人がいますが、絶対に避けるべきです。というのは温泉の成分にゴムを劣化させるものが含まれているからです。また、温泉の熱もあまりよくありません。
日本初の腕時計メーカーであり、技術力とブランド力を兼ね備え、ヨーロッパのメーカーに対抗できる世界基準のブランドがグランドセイコーです。